いきなりの激白ですが、私は契約書審査業務が好きではありません。
あれやこれやと契約スキームの全体像を考えたりするのは好きなのですが。
好きでなかった上に、近年よく話題に出る「AIに代替される法務業務」で真っ先に挙げられるのが契約書関係の業務でした。「もう伸ばしてもしゃあないな」と感じてしまうと頑張る気力も起きません。
重たい契約書系の依頼が来るたびに自分の中の悪魔と会話していたものです
自分「契約書入れたらばっちりな感じに仕上げて出してくれる箱、ないかなあ」
悪魔「それなら良い物を教えてあげるよ。そこにあるシュレッダーという箱なんだけど」
自分「ごめん説明が悪かった。バッチリっていうのはリスクチェックや実態反映とか質的な方で頼む。確かに箱やけど」
悪魔「それは贅沢だよ。ドラえもんみたいな空想の世界じゃあるまいし」
自分「悪魔がそれ言う?」
こんな感じで
まあ確かにそんな都合のいいサービスなんてないわな
と思っていたらなんと!
AIで契約書を審査・作成しているサービスができたというではありませんか。
こんな経緯で前から気になっていた契約書AIレビューサービスの「AI-CON」。もう法務から離れた自分が試すことないだろうな、使ってみたいなーと思ってページを見ていたら
無料で初回1通対応してくれるというではありませんか!これはやってみるしかないぜ!
ということでAI-CONをお試し体験してきました。
Twitter上を見ていてもサービスを気になっている方は多いようですので、ご参考になりましたら幸いです。
サービス利用までの準備
実験に使った材料
PDFしかないのかよ面倒くせえ、と思ってたらWord版がサリデザに上がっていました。インデントとかグループ化の設定がイケてるからめちゃくちゃ使いやすいです。はっしーさんに感謝。
こちらは両方に公平な内容となっているので、一方有利なように私が編集しました。編集における多少の抜け漏れやチェックの甘さはご容赦を。何度も言うけど契約書審査好きじゃないんダヨ!
ちあみに、編集せずAI-CONにそのままぶち込むならPDFでも可能みたいです。
便利すなあ。
登録ステップ
①先ほどのトップページかでメールアドレスとパスワードを入力
②メールが届くのでリンクをクリック
③電話番号等、最低限の項目を入力し登録ボタン
で登録完了です。もうサービス利用画面まで来ました。はやっ。
UI/UXの洗練されてる感じ大好きです。連携サービスのクラウドサインとインタフェース似てるので、サービスをまたいで利用する時でも違和感なく使えそうな。
AI-CONを使ってみて
登録が完了したので早速使っていきます。契約書のWordファイルをドラッグ&ドロップしてAI-CONに投入します。
で、あっというまに取り込み完了。
ワンクリックでレビュー依頼。さっくさく進みます
はい、全ステップ完了。
マウス操作とクリックだけで終わってしまいました。
審査には一日必要とのことですので、審査結果の内容やその他のアウトプットについては後編でご紹介します。
感想
クラウドサインと似てるなあと感じました。良い意味で。
前述のとおりUIの感じが似ているのと、さくさくワンクリックで進んでいく&余計なものが配置されてなくてどこで何の操作をすればいいかで悩まないです。登録の画面からレビュー依頼まで一貫して超ストレスフリーでした。
テック系サービスの残念あるあるですが
「あれ...ここで契約書を変換して...この項目入力して...次は何だろ...説明書を見て...いやこんなことしてるくらいなら自分で見た方が早いわ!」とならないです。
自社の法務メンバーに高齢の方が多くてテック系への対応が不安、という企業の方も心配せず導入できそうですね。
洗練されたデザインはプロダクトの満足度をここまで上げるとは。AI-CONのスタッフの皆さんは本当にデザイン気にしてらっしゃるのだろうなあと。
クラウドサインとの連携は、考えなしの単純な連携ではなく両社ともに目指す理想像が共通していてお互いにシナジーがあると見込んでの連携なんだろうなと感じさせられました。素敵ですね。
ではまた後編で。
お読みいただきありがとうございました。