リーガル・レバレッジ

リーガル・レバレッジ

コンサルに転身した元企業法務パーソンが、自分の市場価値を上げようと模索する日々を綴ります。

転職エントリー(2021年)

2021年3月31日をもって、今のお仕事を辞めることになりました。管理部門から事業部門への転身を目指して頑張った約3年。経緯やきっかけを残しておこうと思い、筆を取りました。

 

転職前の状況を簡単に振り返ると

・新卒メーカーで次にゲーム会社。中身はずっと法務で7年(マーケティングや新規事業開発がオマケ的に混在)

・無資格法務の先行き不安と、部署柄経営課題が集まる一方でリーガル課題以外は何も解決できない自分の無力感を感じており

・たまたま、本当にたまたま良いタイミングで募集のあったコンサルティングファームの求人にマッチし、初のビジネスサイドへ

って流れでした。

法務にコンサル的な話題を絡めてTwitterしてる人、くらいの認知はしてもらっているのかなと思っています。

 

たまたまとはいえ、きちんとしたファームでコンサルを始められたことへの幸運と、管理部門しか経験したことのない自分のキャリアにおける大きな転換点を迎えられた高揚感に包まれていたところです。

 

もっともそんなポジティブな気持ちは長続きしませんでした。

プロジェクト内の情報を詳細に話せるわけがないので、抽象的に表現しますが

「分からない。何を聞けばよいか分からない。自分が何を分かってないのかすらも分からない」

なんてドツボみたいな状況でした。事務職→企画職の圧倒的な壁が立ちはだかります。

よくやめずに続けたものだと感心します。

 

ここで本当にラッキーだったのが、もうやめよっかなーと心が折れそうなタイミングで家族が増えたり、プロジェクトに恵まれたりしました。法務→コンサルに転身した先人の方々からTwitterで励ましのお言葉を頂いたのも心が救われました。ありがとうございました...!

 

不思議なもので、続けていると見えなかったものが見えるようになりました。自分に足りない知見はもちろん、仕事への向き合い方、アピールの仕方などなど。

(挽回に向けての頑張りはkataxにインタビューしてもらったこちらhttp://katax.blog.jp/archives/52826554.htmlを見てもらえると嬉しいです)

入社当初と比べてかなりマシになったアウトプットを見て「もしかして、ちょっと伸びてる?」なんて感覚を掴み始めます。辛いだけだった仕事が少し楽しくなったフェーズです。

 

印象的だったのが、たまたま入った自分に縁もゆかりもないプロジェクトでの話です。

馴染みのない分野であるにもかかわらず、提案した分析や施策立案のアイデアになかなか良いフィードバックがもらえました。

「基本的な考え方・進め方はバッチリだから、アドバイスはプラスαの部分にしておくね」と。

 

この言葉を聞いて「ああようやくスタートラインに立てたな」としみじみ噛み締めたものです。結論だけでなく思考のプロセスまで合っているのであれば、一定程度偶然ではない実力と言ってもよいでしょう。忘れられない一瞬でした。シニアな人から見たら大した話ではないんですけどね。

 

もちろん「スタートライン」と表現したとおり、ちょっとしたアイデアや提案が当たったからといって「デキる人」ではありません。ので、ここから頑張っていくぞ!結果に拘るよ!!

 

...どうやって?

と次の壁が立ちはだかりました。

 

折角なので周囲のハイパフォーマーを分析してみましょう。それぞれに明確に共通している部分がありました。

明確な武器(この分野といえば〇〇さんだね、と評価してもらえる強み)があり、武器が事務所のニーズに合致していることでした。

 

別にそんな難しい話ではなく、獲得できるプロジェクトに活かせる強みがあるかどうか、ぐらいの話で認識してもらえれば十分です。大型の案件が取れればPMOは重宝されますし、会計系のプロジェクトであれば会計に強い人が重宝される、そんな当たり前の話。

 

結局最後までこの部分が解決せず、色々なプロジェクトに携われて良い経験になりました、なよくある凡庸な状態が続きます。

 

昇格できないと本当にお給料上がらないのなと感心しました。そういう世界だと分かって入ってるので不満はないのですが、漫然と続けるには厳しく。

 

「これからどう闘っていくかなあ」

「前職戻ろうかなあ」

「いやでもここは耐えどころかなあ」

 

なんて考えを巡らせていたのが、2020年末から2021年の頭くらいです。

とはいえこんなご時世なので積極的に転職活動はすることなく、プロジェクトが一区切りするまで頑張ろうか(区切りがついてから考えればいいや)と決めてせかせかと働いていたところで、次の会社と出会います。

 

ゲーム会社で、コンサル経験のバックグラウンドが活かせそうでと、なんだか出来すぎた巡り合わせだと思いつつ。とってもいいチャンスだったのでオファーを受けることにしました。

 

 

とまあ、こんな感じです。

 

転職エントリーでよくある

「やり切りました。もう思い残すことはありません」みたいな話では全然なく、ダサく言えば逃げの転職、かっこよく言えば戦略的撤退です。

 

次こそは結果にこだわらないとと思っており、まずは法務からスタートします。

コンサル経験が良い経験になったのは間違いなく、法務のお仕事に良い形で還元できたらなと考えてます。ようやくブログタイトルに相応しい中身が書けそうな気がします。多分

 

それでは、引き続きどうぞよろしくお願いします!